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北海道運輸局広報誌『北斗七星』第269号(令和6年11月29日発行)印刷用ページ

2024年11月29日 更新

目次

釧路港で大学生向け物流施設見学会を開催しました

釧路運輸支局

 令和6年10月2日(水曜日)釧路港において釧路公立大学の大学生を対象とした「物流施設見学会」を開催しました。

 北海道運輸局釧路運輸支局では、就職先としての物流業界を強く印象づけ、労働力の確保へつなげる取り組みとして、今回、ホクレン農業協同組合連合会、川崎近海汽船株式会社、三ッ輪運輸株式会社等のご協力により、公立大学の生徒8名、教職員7名を迎えて実施する運びとなりました。

 最初に、バスで公立大学から三ッ輪運輸株式会社に移動して事務所内の見学後、各社からの講義となりました。釧路市からは釧路港が国際バルク戦略港湾として酪農業と強い結びつきがあること等について、三ッ輪運輸株式会社から港湾運送業や倉庫等について、川崎近海汽船株式会社からRORO船や2024年問題への対応等について、ホクレン農業協同組合からは生乳の流通についてそれぞれ説明があり、参加者は皆熱心に聞き入っていました。


 
              【港湾施設の見学】                          【事業者からの講義】

 講義後、2班に分かれて各所の見学を行い、釧路開発建設部所有の船に乗り海上からの港内見学、三ッ輪運輸株式会社の貯蔵槽倉庫(サイロ)内の見学を行いました。
 その後、川崎近海汽船株式会社のRORO船(第2ほくれん丸)の船内に入りブリッジなど船内各所の見学、バスに乗って西港の各埠頭を回り港湾施設の見学を行いました。それぞれ、普段立ち入ることが出来ない場所の見学ということもあり、興味を引いているようでした。

 
            【乗船して海上から見学】                       【第二ほくれん丸の見学】

 見学会に参加した学生からは「目で見ないと分からないことが多いので、今回の港、物流見学は非常に良い体験となった」、「普段全く知ることのできない港の様子を知ることのできる貴重な体験であった」、「自分が通う大学のある釧路が日本の物流の一端を支えていて、東北海道の酪農を支えていると知ることが出来た」、「大学卒業後の選択肢の一つとして考えている」等の意見が寄せられました。

 見学会に参加した学生について、就職先の1つとして興味を持つようになった方の比率が50%増になるなど物流業界への関心が高まったことから、就職先が物流業界になることを願いつつ、今後も関係団体等と連携して物流業界に対する関心・興味の醸成を図る取組みを続けていきたいと考えております。

 最後に、本見学会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

「中学生向けフェリー船内見学会・海事講座」を開催しました

旭川運輸支局 稚内庁舎

 旭川運輸支局(稚内庁舎)では、令和6年11月1日(金曜日)に(公財)日本海事広報協会の協賛、ハートランドフェリー(株)等の協力により、稚内市の中学生(宗谷中学校1年生11人)を対象とした「フェリー船内見学会・海事講座」を開催しました。

 四面を海に囲まれた私たちの暮らしは、船によって支えられているものの、船を動かす船員の高齢化が進み、将来的な船員不足が心配されることから、進路について考え始める中学生を対象に、実際に稚内〜利礼航路に就航しているカーフェリーの船内見学会を実施し、船員という職業への興味・関心を喚起するものです。

 実は、今回参加の宗谷中学校は、稚内市内から25キロほど宗谷岬方面に移動した清浜という地区に所在し、地元の宗谷漁業協同組合と連携した水産学習を柱とする「産業教育」に力を入れている学校ですから、海や船は身近な存在です。加えて、講座前に子供たちに訊いたところ、全員漁業関係のお宅のお子さんでしたので、小型漁船は生活の一部なのです。
 そんな子供たちに、漁師以外の船員という職業を学んで欲しいと思いました。



 さて、最初は海事講座です。フェリーターミナル会議室に集合した生徒向け、旭川運輸支局職員から「知ってますか?みんなの暮らしに必要な船と船員のこと」と題して、海運の重要性と船員と言う職業の魅力やキャリアパスを紹介、次にハートランドフェリー(株)職員による稚内〜利礼航路と就航船舶、実際の船員の仕事ぶりについて紹介してもらいました。
 特に、船員の給料は良いよという話の流れでハートランドフェリー職員から「私は陸上勤務ですが、同じ年齢でも船員の方が断然給料高いですよ」という話を興味津々で聞いていました。

 講座終了後は、岸壁に停泊しているアマポーラ宗谷(4265トン)に移動し、船内見学です。
 船に乗り込んだ子供たちは、客室では特別室から一等客室「アイランドビューシート」まで、船員区画では食堂から船橋、機関室まで見学しました。
 前方の眺望が抜群の一等アイランドビューシートでは、みんなフカフカのシートに座って楽しそうです。船橋では当直の船員から機器について説明を受け、舵輪を触ってご満悦です。機関室はとても狭くて機械だらけなので、チョットおっかなびっくりですが、ワクワクしている様子でした。
 
 


 子供たちからの感想も「普段行けないような場所なども行けて、知らなかった事も沢山あって楽しく知識になった。そうじゅうする所のレバーやボタンなどがあって覚えるのがとても大変だと思った。ごうかな客席もあって、とても乗りたいと思った!!」「エンジンのところが色々なパイプとかがあって、すごいなと思った」「もっとみてみたいと思った。エンジンの場所が面白かった」と、とても喜んだ様子です。
 先生からも「フェリーの普段見られない場所が見られて良かった」「映像がたくさん使われていて、分かりやすいと感じました」と、好意的な感想が寄せられています。


最後に、宗谷中学校1年の学級通信を抜粋して紹介


 「フェリーの仕事が将来の選択肢に入った!」ですって。嬉しいですねえ
 子どもたちにとって、実りある事業になったようです。参加された生徒のみなさんお疲れ様でした。そして、本事業の実施にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

函館市の小学生が船造りを学びました!

海事振興部 船舶産業振興官

 11月6日(金曜日)、北海道運輸局函館運輸支局と北海道海事産業人材確保・育成推進協議会は、一般社団法人日本中小型造船工業会が実施する日本財団「海と日本プロジェクト」事業との共催イベントとして、函館市立大森浜小学校5年生71人を対象に、「造船業の素晴らしさを知ってもらう」をテーマとした造船所見学会を開催しました。

 函館市は、本州と北海道を結ぶ海上交通の要衝として、古くから海とのかかわりが強く、地元の子ども達に海事産業について興味を持っていただき、将来的に海事産業に携わる仕事に就いてほしいとの思いから、平成30年より開催しており、新型コロナの影響により開催を見送っておりましたが、今回およそ6年ぶりの開催となりました。

 児童たちは、普段見ることができない建造中の大型船を間近に観察できたことで、「凄い」「こんなに大きいんだ」と驚きの表情を見せるなど、造船所の船舶、さらにはそこで働く人たちに強い興味を持った様子でした。

 北海道運輸局では、今後も海事人材確保に関する取組を推進してまります。



 

くしろ海の親子見学会を開催しました

釧路運輸支局

 令和6年11月10日、釧路港近郊の小学生とその保護者を対象に、「釧路港の役割と魅力を学ぶ」ことをテーマとして、遊覧船から釧路港を見学する「くしろ海の親子見学会」を開催しました。

 釧路で11月のイベントということもあり寒さの心配がありましたが、当日は、快晴&べた凪、燦燦と降り注ぐ陽光のおかげで11月とは思えない暖かさの中、遊覧船は参加した親子を乗せ出航しました。


 
 
 出航してすぐに、停泊中の内航貨物船やタンカーを見ることができ、子どもたちの興味が盛り上がりつつ釧路港の西港区に向かいます。西港区では迫力ある大型貨物船が3隻停泊しており、子どもたちの興奮も最高潮に達します!その興奮が冷めないうちに、貨物船や釧路港の役割についてクイズ形式で解説し、船員や海事産業の重要性について理解を深めていただきました。
 
 

 見学会終了時には、北海道運輸局職員からの「将来は海のお仕事で会いましょう!」という問いかけに対し、「はーい!!!」という子ども達の力強い返事をいただき、今回のイベントで伝えたかった船員や海事産業の重要性について、しっかり理解していただくことができたと手応えを感じております。
 また、親子参加のイベントであったことから、どの親子もとても楽しげな雰囲気の中イベントを終了することができたことも良かったと感じております。
 
 今回の見学会をきっかけに、参加者の中から船員や海事産業への就業者が生まれることを期待しています。
 
 北海道運輸局釧路運輸局では、今後も将来の海事人材育成・確保に向けて取り組んでまいります。
 最後に、本見学会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 

自動車事故防止セミナーを開催しました

自動車技術安全部 保安・環境調整官

 北海道運輸局では、令和3年3月に策定された事業用自動車総合安全プラン2025に基づき、北海道地域の事業用自動車の事故削減目標を定めるとともに、令和7年までに目標達成にむけて、官民を挙げた総力戦で各種施策を実施しており、その取組みの一環として、事業用自動車の事故防止を目的に自動車運送事業に携わる関係者を対象とした「令和6年度 自動車事故防止セミナー」を開催しました。

 当セミナーについては平成28年度に初めて開催し、今年で6回目の開催となりました。事前予約において満員の申し込みがあり、合計95名の方にご参加いただきました。

 講演は3つの基調講演のほか、初の試みとして独立行政法人 自動車事故対策機構 札幌主管支所様ご協力により「いのちのパネル」「ナスバギャラリー」を展示し、北海道運輸局より「タイヤの脱落事故防止啓発」も展示をしました。
北海道運輸局では引き続き自動車の事故防止に向けた取り組みを推進します。


【セミナー会場の様子


【主催者挨拶 北海道運輸局 自動車技術安全部長 目谷 要介
 
○講演1「事業用自動車総合安全プラン2025 取組の最新状況について」
講師:国土交通省 物流・自動車局 安全政策課 専門官 奥平 賢治 氏
 国土交通省の安全目標であるプラン2025について、運行管理の高度化や健康起因事故、飲酒運転防止等の安全対策を交え、幅広くご説明いただきました。
 
○講演2「安全意識向上から目指す事故防止対策」
講師:独立行政法人 自動車事故対策機構 札幌主管支所 アシスタントマネージャー 遠藤 慎悟 氏
 高齢ドライバーの運転傾向や視野障害等について、運転のメカニズムの観点から丁寧にご解説いただきました。

 
○講演3「健康起因事故、冬道での事故事例と対策」
講師:公益財団法人 交通事故総合分析センター 調査部 研究第三課 研究員 小林 義和 氏
 実際に起こった事故についての詳細な原因分析やその結果の解説等を踏まえた、実効的な対策をご紹介いただきました。
 

 
【展示1「いのちのパネル」「ナスバギャラリー」(独立行政法人自動車事故対策機構札幌主管支所)
 


【展示2「タイヤの脱落事故防止啓発」(北海道運輸局 自動車技術安全部)
 

【参考:北海道地域の事故削減目標及び重点施策(pdfが開きます(181kb)

降雪期に備え、公共交通機関の運行状況に関する情報伝達方法について確認しました

総務部 安全防災・危機管理課

 近年、北海道では大雪による交通障害が度々発生しており、移動手段の確保と利用者への運行状況等の情報提供の重要性が益々高まっているところです。

 11月22日(金曜日)、北海道運輸局ではこれから迎える積雪期に備え、「札幌圏で大雪に伴う大規模な交通障害」が発生したという想定で、公共交通機関の運行状況について情報収集と利用者への情報発信を迅速に行うため、交通事業者、行政機関など、29の機関が参加し情報伝達訓練を実施しました。



 この大雪や地震等災害時の交通機関の運行状況は、北海道運輸局が運営する「北海道旅の安全情報サイト」で確認することができます。本サイトでは「いつ」「どこで」運休が発生しているかがスマートフォンなどで容易に確認できるようになっており、更に詳細な情報が確認したい場合は、本サイトから各社HPに簡単にアクセスすることが可能です。
 また、交通機関の運休情報の他、国道や高速道路の通行止め情報や気象情報なども「注意が必要な情報」として発信しており、表示される情報は全て4カ国語(英語、簡体字、繁体字、韓国語)で自動翻訳可能となっております。


 今回の訓練では、大規模地震や長期間に及ぶ暴風雪等の災害発生時において「重要なお知らせ」として外国人旅行者に交通情報、避難情報を分かりやすく発信する「災害情報ボード」(上記4カ国語対応)の掲載及び活用の手法について確認を行っています。


 一昨冬の「札幌圏の大雪に伴う大規模な交通障害」発生を受け、本サイトは有事の際の交通情報発信の有効なツールとして、各機関やメディア等からも注目されているところでもありますので、これからも更なる機能拡充を目指し、取り組みを進めてまいります。

 北海道運輸局では、今回訓練に参加した皆様からのご意見・ご提案をいただきながら、対応策の改善・向上に努めるとともに、関係者間の連携をより強固なものとし、取組を進めてまいります。


「北海道旅の安全情報サイト」の詳細はこちら↓をご覧ください。
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/bunyabetsu/anzen_bousai/safe-travel.html

  


 

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