近年、トラック運送事業においては、窒素酸化物の排出削減のみならず、騒音、振動の防止等自動車に起因する環境問題への対応が求められるとともに、平成9年12月の気候変動に関する国際連合枠組み条約第3回締約国会議において採択された京都議定書の着実な実施に向け、地球温暖化防止に係る具体的かつ実効ある対策の推進が必要とされております。
とりわけ、二酸化炭素排出量については、運輸部門で我が国全体の20%、運輸部門のうち自動車全体で88%、営業用貨物車は17%の割合を占めており、営業用トラックからの排出削減のための取り組みが求められているところです。
これらの状況を踏まえ、平成9年11月に決定した政府の「21世紀を切りひらく緊急経済対策」の施策の一つとされている「エコ・トラック推進プログラム」を実施するため、この度、官民で構成する「近畿エコ・トラック推進協議会」を平成10年8月31日に設置したものです。
本協議会において民間による自主的な取り組みを通じた低公害タイプのトラックの導入、共同輸配送の促進等を図ることにより、環境にやさしいトラック事業の構築を促していきたいと考えています。 |