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東北運輸局 > 自動車の検査・登録 > 事業用自動車の安全対策 > バスの「ドライバー異常時対応システム」体験会を開催しました

バスの「ドライバー異常時対応システム」体験会を開催しました印刷用ページ

            〜バス運転者の意識喪失による事故を未然に防ぎます〜
東北運輸局では、バスのより一層の安全安心をめざし、(公社)宮城県バス協会及び宮城県内バス事業者と連携して、バスのドライバーが疾病等により運転継続困難となった際に車両を緊急停止させる「ドライバー異常時対応システム」の体験会を実車を使用して開催しました。

 自動車の運転者が病気等により運転中に意識を失った場合、運転者による回避や減速が行われないため、他の車両や物件に衝突した際に、大きな被害を出す可能性があります。
 特にバスにおいては、1台で多くの乗客を乗せるため、運転者が運転中に意識を失った場合、非常に重大な事故となる可能性があります。
 そのため、自動車運送事業者においては、運転者の健康状態を把握するとともに、乗務前の点呼において安全な運転をすることができないおそれの有無を把握することが義務付けられているものの、人の病気を事前に知るということは難しいことから、運転者の意識喪失から事故に至る事例があとを絶ちません。
 今般、当該システムを搭載したバスが、実車を使用して実際にどのようにして安全に停止するかを体験する機会を企画しました。
 本体験会は、当該システムの操作方法をご理解していただき、システム
作動時を体験していただくことで幅広い周知に繋げることにより、事故の未然防止を図ることを目的としたものです。

【開催日時・場所】
令和4年11月22日(火曜日)15時30分〜16時30分
宮城県総合運動公園グランディ・21 第7駐車場
【体験会概要】


体験中に車内及び車外からの撮影した動画です。下記画像をクリックし視聴ください。
高速バスタイプと路線バスタイプの2台の映像です。
ドライバー異常時対応システム体験会動画



・上記システム搭載バスの車内に体験者10名程度を乗せて走行(40〜50km/h程度)させる。
・運転者が意識喪失したとし、非常ブレーキスイッチを押す。
・スイッチ押下後、アクセルペダルを踏んでも無効となることを確認する。
※スイッチ押下後、運転者は運転操作を行わないが、万が一に備えている状態です。

高速バスタイプ

スイッチ押下後、音声や警報が鳴り始めます。
車両外側もハザードランプやブレーキランプが点灯します。


  
スイッチ押下後、アクセルは踏んだままでも止まります  運転席にも非常ブレーキスイッチ


路線バスタイプ

スイッチ押下後、音声や警報が鳴り始めます。
車両外側もハザードランプやブレーキランプが点灯します。


   
スイッチ押下後、アクセルは踏んだままでも止まります  スイッチ押下後は車内表示も点灯
運転席にも非常ブレーキスイッチ

《体験結果》
どちらのタイプもスイッチ押下後は急な制動ではなく停止しました。
スイッチの位置の確認や作動状態の確認をすることができ、万が一の場合に
備えた体験をすることができました。