2020年11月25日 更新
Withコロナの公共交通セミナー〜利用者に安心しておでかけしてもらうために〜
そのような状況を踏まえて、中国運輸局・広島県・広島県バス協会・広島県旅客船協会は、感染防止対策の理解と安全対策の更なる向上を図り、公共交通の安全性を発信することを目的として、令和2年11月4日、広島県庁において「With コロナの公共交通セミナー」を開催しました。
当日は、交通事業者や旅行業関係者から約70名の方々にご参加いただきました。
◯プログラム(231KB)
【第1部】 バス換気デモンストレーション
バス換気デモンストレーションでは、空気の流れが分かりやすいようにスモーク発生器によってバス車内にスモークを充満させ、バスの天井の前後に設置してある換気扇やエアコンを作動させたり、停留所での乗客の乗り降りを想定して乗降口の開け閉めを行うことで、路線バスは約3分、貸切バスは約5分で車内の換気が実施されることが確認されました。
今回のデモンストレーションでは、広島バス蒲lに路線バス、中国JRバス蒲lに貸切バスの提供をご協力いただきました。
バス換気デモンストレーションの動画につきましては、後日当ページにアップ予定です。
【第2部】感染防止対策講演会
◎講演内容
《講演1》 「コロナへの正しい理解がまちと交通を救う」
(講師:呉工業高等専門学校 神田 佑亮教授)
《講演2》 「コロナうつさない,うつらない」
(講師:広島県感染症・疾病管理センター
桑原 正雄センター長)
《パネルディスカッション》
「公共交通の安全・安心な利用について」
《講演1》「コロナへの正しい理解がまちと交通を救う」
呉工業高等専門学校 教授 神田 佑亮 氏
神田教授からは、新型コロナウイルス感染症が公共交通に与えている影響の現状を踏まえ、新型コロナウイルスに対する過度なリスク認知が過度な行動自粛を生み出しているのではないか、このままの状態が続くと地域経済が持たない、社会が新型コロナウイルスを正しく理解することが必要という内容の講演をいただきました。
《講演2》「コロナうつさない、うつらない」
広島県感染症・疾病管理センター 桑原 正雄 センター長
桑原先生からは、新型コロナウイルス感染症の症状や人へのうつり方やその状況などについて詳細にご説明いただくとともに、マスクの着用や手洗い・手指消毒、バス車内での換気などが感染防止対策に重要であることを実例を交えながらご講演いただきました。
《パネルディスカッション》「公共交通の安全・安心な利用について」
〇パネリスト
・呉工業高等専門学校 神田 佑亮 教授
・広島県感染症・疾病管理センター 桑原 正雄 センター長
・中国ジェイアールバス株式会社 代表取締役社長 前田 昌裕 氏
・広島県旅客船協会副会長 瀬戸内海汽船株式会社常務取締役 内堀 達也 氏
パネルディスカッションでは、まず、中国ジェイアールバス株式会社の前田社長と瀬戸内海汽船株式会社の内堀常務から、公共交通事業者におけるコロナウイルス感染症の影響や、お客様が安心して利用してもらうために公共交通事業者としてどのような取り組みをしているかご紹介いただきました。
その後ディスカッションでは、公共交通事業者はしっかりが感染対策を実施おり、その現状を、自社のホームページやメディア、行政などを活用して発信する必要性、また利用者に対しても自身の感染対策をした上での利用を求めることの必要性などが議論されました。また、安心してお出かけしてもらうために、人の動きを活性化するようなエビデンスに基づいたメッセージを発信できないかというようなご意見もありました。
※上記資料の著作権はすべて制作者に帰属します。
転載及び他への再配布を希望の際は、必ず中国運輸局にご相談ください。
第2部の感染防止対策講演会の動画は下記をクリックすると視聴できます。(YouTubeサイトへ移動)