2015年10月23日 更新
平成27年度 交通実践セミナーin広島
中国地方では、他ブロックに先んじて進行している少子高齢化、過疎化、また、モータリゼーションの進展による影響等もあり、地域公共交通を取り巻く 環境は非常に厳しいものとなっています。こうした中、社会経済活動を支える地域公共交通を確保維持するため、各地域とも多様な関係者と連携・協働しつ つ、地域実状に即した持続的な地域公共交通構築に向けた取組が進められているところです。
そこで、各地域が抱える地域公共交通の諸課題を解決するきっかけにしていただくことを目的として、中国運輸局交通政策部と中国地方整備局建政部が連携 し、平成27年10月13日(火曜日)シェラトンホテル広島において、『「コンパクト+ネットワーク」のさらなる深化』と題し、『交通実践セミナーin広島』 を開催しました。
当日は、管内の地方公共団体、交通事業者等約140名もの方々にご参加頂きました。
中国運輸局は、今後もこのようなセミナー開催等を通じ、中国地方の地域公共交通が持続的に確保維持されるよう、地域の皆さまとともに課題解決に向けて取り組んで参ります。
《事例紹介》「岐阜市の地域公共交通の取り組みについて」
岐阜市 企画部交通総合政策審議監兼交通総合政策課長 青木 保親 氏
平成27年8月に全国で第1号となる地域公共交通再編実施計画の認定を受けた先駆的な岐阜市の公共交通政策について、バスを中心とした公共交通ネットワークの構築へ向けた岐阜市型BRTの導入、市民協働の手づくりコミュニティバスの導入、ICカードデーター等ビッグデーターを活用した計画策定など具体的な取り組み事例を紹介していただきました。
《事例紹介》「柏市における長寿社会のまちづくりと今後のまちづくり施策」
柏市 都市部都市計画課統括リーダー 梅澤 貴義 氏
高度経済成長を機に人口が増加し発展した柏市の豊四季台において、東京大学、UR都市機構、柏市の三者で「高齢社会の安心で豊かな暮らし方・まちのあり方」に係る研究会を発足し、「在宅医療」と「生きがい就労」による地域包括ケアシステムを具現化するなど医療・福祉とまちづくりの連携を図った事例を紹介していただきました。
《事例紹介》「みちのりグループによる公共交通活性化の取組み」
株式会社みちのりホールディングス マネジャー 大下 篤志 氏
バス事業者の立場から、公共交通活性化を図るため、みちのりグループ各社の単独及び広域連携による改善効果の取組み事例や、持続的な地域公共交通ネットワーク構築を図るため、複数の交通モードの統合や地域経済への貢献に係る取り組みなどを紹介していただきました。
《講演》「公共交通活性化、再生の実践〜京都の経験」
京都府 建設交通部理事 交通政策課長事務取扱 村尾 俊道 氏
長年、交通政策に携わった豊富な経験を基に、北近畿タンゴ鉄道の民間活力を活用した再生事例や、京都府のモビリティ・マネジメントに係る様々な取組事例などを織り交ぜながら、地域交通を再生し、変えていくための取組姿勢、その手法についてご講演をいただきました。
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