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中国運輸局 > 地域公共交通 > 令和4年度 交通実践セミナー

令和4年度 交通実践セミナー印刷用ページ

2023年3月20日 更新

 中国運輸局では、令和5年2月20日(月曜日)、シェラトングランドホテル広島(広島市東区若草町)において、「アフターコロナに向けて地域交通を『リ・デザイン』」をテーマに、地方公共団体の交通ご担当者や交通事業者の皆様に、交通分野における課題解決のきっかけとしていただくことを目的として、令和4年度交通実践セミナーを開催しました。
 当日は、約3年ぶりに全面対面での実施となり、中国地域の自治体の交通担当者や交通事業者等、100名近くの方にお越しいただきました。

《情報提供》「中国地方の交通事業者の現状」

中国運輸局交通政策部長 岡田幸大 

 中国運輸局からは、情報提供として、中国地方の交通事業者の現状と、最近の国土交通省における公共交通関係施策について、説明いたしました。

《基調講演》「地域交通の大変革期にどう臨むか?〜アフターコロナに向けた地域交通の『リ・デザイン』有識者検討会の提言を受けて〜」

呉工業高等専門学校環境都市工学分野 教授 神田佑亮 氏

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 基調講演では、呉工業高等専門学校環境都市工学分野 神田佑亮氏より「地域交通の大変革期にどう臨むか?〜アフターコロナに向けた地域交通の『リ・デザイン』有識者検討会の提言を受けて〜」と題して、交通の問題を交通だけで対応するのではなく、まちづくりや都市経済の構造などから考えることの重要性について、ご説明いただきました。さらに、他分野との連携による地域の交通の活かし方や、地域の価値の高め方について、事例紹介を交えてご講演いただきました。

《事例紹介》「『共創モデル実証プロジェクト』による実施状況の報告」

広島県熊野町住民生活部生活環境課 主査 荻野孝雄 氏

 熊野町の荻野氏からは、スーパーでの買い物や通院などに公共交通を利用していただくための生活サービス事業者との連携や、バス待合所などにおける地元住民のコミュニティスペースづくりなど、公共交通維持と地域活性化の取組の現状について、実際の利用客の様子などをご紹介いただきながら、今後に向けた課題等も含めてお話しいただきました。

《事例紹介》「アフターコロナに向けた利用促進策について」

松江市交通局運輸課運輸企画係 主任 安部耕太郎 氏

 松江市交通局の安部氏からは、バスの乗り方教室や、路線バスをはじめとした公共交通に関するイベントの開催など、行政や他事業者と積極的な連携により、低廉な費用で実施することが可能となった、利用促進のための取組や情報発信の方法についてお話しいただきました。

《事例紹介》「中山間地域におけるバス事業者の取組」

備北交通株式会社総務部企画課 係長 稲垣匡彦 氏

 備北交通株式会社の稲垣氏からは、中山間地域におけるバス事業者の取組事例として、地元のパン屋やスーパーと連携した貨客混載や、観光客や地元の学生を対象とした企画乗車券、鉄道とバスの運行情報を1つにしたデジタルサイネージの活用など、過疎地域におけるバス事業者の収益確保や公共交通利用促進に向けた取組についてご紹介いただきました。

《トークセッション》

登壇者:広島大学大学院先進理工系科学研究科 藤原章正教授、呉高専神田教授(進行役)、米子工業高等専門学校 加藤博和教授、熊野町 荻野主査、松江市交通局 安部主任、備北交通株式会社 稲垣係長

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 トークセッションでは、当日お越しいただいた聴講者よりWEB上にて質問を受け付け、会場の全員と質疑内容を共有した上で、登壇者の皆様に回答していただく、という形で進められました。取組事例を紹介いただいた登壇者の皆様からは、取組において成功に至ったポイントや、現状・今後に向けた課題など、実際に取組を担当された中で感じたことについて、お話しいただきました。
 今回、中国運輸局の交通実践セミナーとしては初めて、トークセッションという形で開催いたしましたが、事後のセミナーアンケート調査にて、「新たな発見があった」「会場全員で質問内容が共有され、聞きやすかった」など、高い評価をいただきました。最後に、進行いただいた呉高専の神田氏からは、「コロナ禍の重たい時期が明けて、何とかなり始めるぞというこのタイミングで、議論ができたことは幸せに思う」と、ご講評いただきました。

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※上記資料の著作権はすべて制作者に帰属します。
 転載及び他への再配布を希望の際は、必ず中国運輸局にご相談ください。

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