2025年3月28日 更新
令和6年度 交通実践セミナー
令和7年2月25日(火曜日)ホテルグランヴィア広島において地方自治体の交通担当者や公共交通事業者の皆様を対象に、自家用自動車を活用し交通空白地の解消を図ることを目的としたセミナーを開催、90名近くの方に参加いただきました。
中国運輸局は、今後もこのようなセミナー開催等を通じ、中国地方の地域公共交通が持続的に確保維持されるよう、地域の皆さまとともに課題解決に向けて 取り組んで参ります。
次第
《事例紹介@》「日本版ライドシェアの取組」

つばめ交通株式会社
企画室 室長 山内 康平 氏
●24時間365日の運行管理体制による日本版ライドシェア
●インバウンド需要への対応(外国籍ドライバーの採用)
●安芸太田町(隣接営業区域)での日本版ライドシェアの導入
・配車アプリのみならず電話での配車依頼にも対応
・現地のカーシェアリングを活用した交通空白地帯
における日本版ライドシェア【広島モデル】
《事例紹介A》「智頭の新しい交通の形〜共助交通導入に向けて〜」

智頭町
企画課 主幹 西川 淳 氏
※令和6年交通関係優良団体表彰(地域公共交通部門)受賞
●住民参画型共助交通「AI乗合タクシーのりりん」
●路線型の町営バスからの転換の経緯
(運転者不足・車両及び運行効率の最適化・公的負担の削減)
●運行管理のアウトソーシング(日野自動車)
●地域住民が自家用車を持ち込んで運行
●予約端末の整備と併せてコールセンターを設置
《事例紹介B》「庄原版ナイトタイムデマンドプロジェクト」

庄原商工会議所
相談課 主任 平田 貴則 氏
●オンデマンドバス「よるくる」の実証運行(R6.9.19~12.13)
・地元タクシードライバーの高齢化による夜間運行廃止を契機
・移動手段が無いことによる外出機会の損失は町が衰退
●夜のタクシーがない時間の庄原市内での移動や
庄原中心部から旧庄原市内への移動が可能
●備北交通鰍ノよる運行管理(実証中の安全性を担保)
●自家用車であれば、1種免許+講習で運転手になれる
《事例紹介C》「「公共ライドシェア:ノッカル」から始まる挑戦」
資料C
関連動画@「ノッカル_コンセプトムービー」
関連動画A「みんなで創ろう!朝日町の未来〜DXに向けた取り組み」

株式会社博報堂
テーマビジネスデザイン局 局長補佐 畠山 洋平 氏
●ご近所同士の助け合いの気持ちをカタチにしたマイカー公共交通
●生活者発想でのプランニング、地域共創での社会実装の推進
●地域にある既存資産を最大限活用、余分なコストをかけない設計
●移動の選択肢が増えることで外出のハードルが下がりQoLが向上
《トークセッション》
《トークセッション》
登壇者:
○広島大学 IDEC国際連携機構 教授 藤原 章正 氏
○広島経済大学 経済学部 准教授 加藤 博和 氏
○呉工業高等専門学校 環境都市工学分野 教授 神田 佑亮 氏
○株式会社博報堂 テーマビジネスデザイン局 局長補佐 畠山 洋平 氏
○智頭町 企画課 主幹 西川 淳 氏
○つばめ交通株式会社 企画室 室長 山内 康平 氏
○庄原商工会議所 相談課 主任 平田 貴則 氏

トークセッションでは、現地参加者及びオンライン参加者からWEB上にて質問をリアルタイムに受け付け、会場の全員と質疑内容を共有した上で、登壇者の皆様に回答していただく、という形で進められました。取組事例を紹介いただいた登壇者の皆様からは、取組において苦労したポイントや、共創パートナーの見つけ方、関係者調整にあたっての実態など、実際に取組を進める中で感じたことについて、お話しいただきました。
事後のセミナーアンケート調査にて、「皆さんの考えている疑問点や気になっていることが分かったため、より交通に対する理解が深まった。」「自治体職員としてのスキルアップや考え方など大変勉強になりました。」など、高い評価をいただきました。
※上記資料の著作権はすべて作成者に帰属します。
転載及び他への再配布を希望の際は、必ず中国運輸局にご相談ください。