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北海道運輸局広報誌『北斗七星』第266号(令和6年8月30日発行)印刷用ページ

2024年8月30日 更新

目次

地域住民と来訪者の『移動の足』の確保に向けて〜「交通空白」解消へ取り組んでいます!〜

交通政策部 交通企画課

 人口減少及び高齢化が全国的に進む中、自動車運転免許を返納した高齢者をはじめ、移動手段の確保に対する不安が高まっていますが、乗合バス・鉄軌道路線の減便・廃止やバス・タクシードライバーの減少など、危機的な状況である公共交通の確保は喫緊の課題となっています。
 そのような中、国土交通省では、全国各地で、タクシー、乗合タクシー、日本版ライドシェア(※1)や公共ライドシェア(※2)等を地域住民や来訪者が使えない「交通空白」の解消に向けて早急に対応していくため、令和6年7月17日に国土交通省「交通空白」解消本部(本部長:国土交通大臣)を設置しました。

※1 タクシー事業者の管理の下で自家用車・一般ドライバーを活用した運送サービス
※2 バス事業やタクシー事業によって輸送手段を確保することが困難な場合に市町村やNPO法人などが自家用車を活用して提供する有償の旅客運送

 これを受けて、北海道運輸局においても、北海道の「交通空白」を総力を挙げて解消するため、北海道運輸局「交通空白」解消本部を設置、道内各運輸支局と連携し、8月30日までに30を超える自治体の首長等を訪問し、地域の実情についてお伺いするとともに、「交通空白」解消に向けた各地域向け支援策をオーダーメイドでご案内しております。

 各自治体においても、無償バスを運行したり、高齢者にタクシーチケットを配布したり、国の補助金を活用して実証運行にトライしてみたりなど、様々な取組が進められていますが、引き続き課題を抱えている自治体も多く、国による継続的な伴走支援の必要性を強く認識したところです。

 また、訪問を機に公共ライドシェア等の導入に前向きに検討を始める自治体もあるなど、一歩ずつですが、取組以前と比較して良い状況も生まれ始めています。

 北海道運輸局では、各種協議会等への参画をはじめ、日頃から北海道内の各地域との連携を意識して業務に励んでおりますが、引き続き、地域住民や来訪者の移動の足の確保に向けて、地域や事業者の皆様とともに尽力してまいります。


【村井 豊浦町長(右から二人目)との意見交換】

【奥山 上砂川町長(左から二人目)との意見交換】


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 北海道運輸局HP「交通空白」解消本部
 北海道運輸局X(旧Twitter)

令和6年度「自動車点検整備推進運動」忘れない、いつもの暮らしにクルマの点検”点検整備”やらないと

自動車技術安全部 整備・保安課

忘れない、いつもの暮らしにクルマの点検
”点検整備”やらないと

 自動車の使用者には、道路運送車両法において、自動車の適切な点検・整備の実施が義務付けられておりますが、それが使用者に十分理解されているとは言えず、例えば定期点検整備の実施状況は乗用車で6割程度に留まっています。

 大型車では、車輪脱落事故が多発・増加し、昨年度は走行中の大型トラックから脱落したタイヤが、道路で作業を行っていた方に衝突し死亡するという痛ましい事故が発生しています。また、大型バスにおいても、少数ではあるものの依然として車両火災事故が発生している状況です。

 また、近年、自動車の各構造装置で電子的に制御されるものが増えており、これらの装置が確実に機能するためには、日頃からスキャンツールや識別表示を用いて適切な点検整備を行う必要があります。

 これらを踏まえると、自動車の安全確保のための予防的な点検・整備が確実に実施されるよう、啓発を行っていくことが重要といえます。このため、北海道運輸局では、関係機関等の協力のもと、毎年9月・10月を「自動車点検整備推進運動」の強化月間とし、自動車ユーザーに点検整備の重要性と必要性を広く周知・啓発してまいります。




↓↓令和6年度「自動車の点検・整備に関するアンケート」のお願い↓↓↓
 自動車点検整備推進運動では、点検整備の認知度や実施状況等についてアンケート調査を実施し、その結果を分析して本運動の内容の見直し等に活用しております。
 今年度も、下記によりアンケート調査を実施しますので、ご協力方よろしくお願いいたします。

下記QRコードより、アンケートへの回答にご協力をお願いいたします。

https://forms.office.com/r/0xZ8jFqya8

設問数:最大18問 所要時間:最大10分程度

船員の労働災害発生率は陸上の約3倍!〜令和6年度(第68回)船員労働安全衛生月間スタート〜

海上安全環境部 船員労働環境・海技資格課

 船員労働安全衛生月間(9月1日〜9月30日)は、国土交通省及び水産庁が主唱し、海上における船員労働安全衛生思想の普及、船舶所有者及び船員による自主的な安全衛生活動の促進等により船員災害の防止を図ることを目的として、昭和32年度から実施され、今年度で68回目を迎えます。

 今年度は「待っている 家族の笑顔を 忘れずに」をスローガンに、北海道においても各地区の船員労働安全衛生協議会が主体となり、安全衛生講習会や無料健康相談所の開設など、様々な行事を開催する予定です。また、北海道運輸局職員が船舶に直接伺って、船舶の安全衛生状況を確認する訪船指導も実施します。



【令和6年度(第68回)船員労働安全衛生月間ポスター

 船員労働安全衛生月間に先立つ6月22日には、小樽市で小樽地区安全講習会が開催され、地元の船員等46名の参加がありました。「漁業カイゼン講習会」として実施された講習においては、道内漁船を含めた改善事例の紹介、危険箇所のチェック方法に関する座学、より良いと思う改善事例への参加型投票などが実施され、参加者は「カイゼンには船舶ごとの個性がある」ことを学びました。

 
【小樽地区安全講習会の様子

 船員の労働災害発生率は、これまでの船員労働安全衛生月間や日頃の指導等を通じて減少傾向にあるものの、陸上労働者と比べると「約3倍」であり、依然として高い水準にあります。

 北海道運輸局としては、より安全な労働環境構築を目標に、船員や船舶所有者に対し、継続して指導や啓蒙活動に取り組んでまいります。

〜海運・船の役割を学ぼう!〜江差町の小学生を対象とした奥尻航路体験航海を開催しました

函館運輸支局

 令和6年8月19日(月曜日)、江差町内の小学生を対象としてハートランドフェリーが江差港と奥尻港の間を運航する「カランセ奥尻」を使用して、江差町教育委員会と函館運輸支局、ハートランドフェリー株式会社の主催、奥尻町の協力のもと奥尻航路体験航海を開催しました。



【フェリー(カランセ奥尻)へ乗船】

 当日は江差小学校から児童3名、北小学校から2名、南が丘小学校から4名の計9名が参加しました。

 参加した児童は江差港から「カランセ奥尻」に乗船し奥尻港との間を往復し、船内でブリッジ見学とロープワーク体験、機関室見学、運輸支局とハートランドフェリーによる海事講座を受講することにより海上輸送の重要性を学び、海運や船の役割に対する関心を高めていただきました。

 
【説明書を見ながらロープワーク体験(左)、海事講座(右)】

 奥尻港に到着後は奥尻町の案内により奥尻地熱発電所を見学し地熱発電所の仕組みを学ぶことにより自然環境エネルギーを活用した地元産業への関心を高めました。また「北海道最西端の碑」がある北追岬公園を散策し、奥尻島の自然環境を体感しました。

 
【奥尻地熱発電所見学】

 当日は晴天に恵まれ、往復ともに波が穏やかであったことから船酔いを懸念する状況もなく快適な環境で実施することができました。

 今回の体験航海を通じて船により関心をもっていただき、海運を支える船員への就職希望者が参加した児童からより多く出てくることを期待します。

 最後に、奥尻航路体験航海開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

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 北海道運輸局『人材確保・育成サイト』
 北海道運輸局X(旧Twitter)

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