厳正な審査の結果、カメラ部門から最優秀賞1作品、優秀賞2作品、鉄道賞・バス賞・タクシー賞・旅客船賞 各1作品、スマホ部門から最優秀賞・鉄道賞・バス賞・タクシー賞・旅客船賞各1作品ずつ合計12作品が選ばれました。
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カメラ部門|入賞作品

― 最優秀賞 ―
「白銀世界を駆け抜ける」
福井 胡基さん(高3・愛知県)
公共交通機関名:三岐鉄道三岐線

― 優秀賞 ―
「銀世界から」
河合 隆虎さん(高1・愛知県)
公共交通機関名:田原市ぐるりんバス

― 優秀賞 ―
「未だに現役」
中田 遼雅さん(高1・静岡県)
公共交通機関名:大井川鐵道(田野口駅)
― 鉄道賞 ―
「夕焼け鉄路」
下位 崚介さん(高1・静岡県)
公共交通機関名:JR東海 東海道本線

― バス賞 ―
「町のヒーロー」
齋藤 飛鳥さん(高3・福井県)
公共交通機関名:越前町フレンドリー号

― タクシー賞 ―
「代わらないもの」
大坪 優斗さん(高2・岐阜県)
公共交通機関名:つばめタクシー

― 旅客船賞 ―
「感謝をのせて」
竹本 美琴さん(高1・愛知県)
公共交通機関名:伊勢湾フェリー
学生とは思えない視点、技術を感じました。カメラの性能は上がってきていますが、その性能をギリギリまで駆使して撮影したものもあります。審査が楽しく驚きもありました。
最優秀賞 「白銀世界を駆け抜ける」
この作品を見た瞬間に、美しさに引き込まれました。雪の中を疾走する電車を月明かりが照らしているという…。こんな世界観があったかというほど、美しい作品です。しかも、雪が降ったから、愛知県から三重県まで行って撮影したという思考。行く時に、絵作りのイメージが湧いていたのでしょう。暗い中の撮影、技術的にも素晴らしい作品です。
優秀賞 「銀世界から」
雪の降る寒い中で撮影したのが良くわかる作品です。写真に写るくらいの激しい雪の日を狙ってバスを激写した感じですね。青い色のバスと雪のコントラストが美しい作品だと思いました。こんな日にも公共交通のバスは頑張っているんだというメッセージも聞こえてきました。
優秀賞 「未だに現役」
もう切符を切るという場面には遭遇しないと思っていましたが。この作品には見事にレトロ感が溢れる絵作りがしてあります。机、窓の木の温もり…切符の入れ物など、配置が絶妙です。一本取られたな、という作品でした。
鉄道賞 「夕焼け鉄路」
この作品は、電車や線路が夕方の金色に輝く時間帯に狙ったものです。 電車と線路と電線が絶妙に配置されています。主役の黄金色の電車に、輝く線が脇役となり、作品全体を引き立てています。かなり考えられた構図です。
バス賞 「町のヒーロー」
タイトルどおり、バスの全面を大きく切り取り取っています。まさにヒーローという出立ちです。そして、片隅にいるバス停の学生さんが小さく配置されています。赤い傘がワンポイントにもなっています。バスと学生さんの間のお地蔵さんがこの町を表現していて良い感じですね。
タクシー賞 「代わらないもの」
タクシーはなかなか作品にするには難しい題材だと思います。しかし、手前に屋根や柵、柱を上手く配置することにより、額縁構図を作り上げました。その中にタクシーを配置するという上手さが見られます。しかもカラーではなく、モノクロにして余分な色を見せないことでタクシーを引き立てました。
旅客船賞 「感謝をのせて」
夕暮れの時間帯でしょうか?少しフェリーもオレンジ色に染まっています。フェリーの誘導する人がいての安全な車の乗り込みになります。トラックが船に乗り込む場面とを上手く撮影したと思います。僕もよくフェリーを使わせていただくので、「感謝をのせて」の題名も心にぐっときました。
スマホ部門|入賞作品

― 最優秀賞 ―
「タクシーへ未来を託しー」
大坪 優斗さん(高2・岐阜県)
公共交通機関名:ぎふタク、日本タクシー
― 鉄道賞 ―
「夢と胃袋を乗せて」
大内 蒼太朗さん(高2・三重県)
公共交通機関名:近畿日本鉄道

― バス賞 ―
「今日も今日とて」
三浦 裕門さん(高2・岐阜県)
公共交通機関名:岐阜乗合自動車
― タクシー賞 ―
「illumination」
松野 豪太さん(高1・岐阜県)
公共交通機関名:JR岐阜駅 タクシー複数社

― 旅客船賞 ―
「フェリーと夕日」
後藤 夏希さん(中1・岐阜県)
公共交通機関名:名鉄海上観光船
最優秀賞 「タクシーへ未来を託しー」
この作品の作者は、カメラ部門のタクシー賞を取られた方です。やはり、屋根や柵を使った構図です。しかし、広角に撮ることにより、歪みが出来、その中に上手くタクシーを配置しています。構図に未来感が出ました。ダブルで賞を受賞して、あっぱれでした。
鉄道賞 「夢と胃袋を乗せて」
電車と撮影する学生さん達です。この作品を見た時に、重ならない人の配置が上手いなと思いました。人を入れた写真は、その人達と電車との関連性を想像させます。列車に夢と胃袋を思考したのでしょう。そういう思い入れで撮影したのが学生さんの伸び伸びとした風景として表現されていました。
バス賞 「今日も今日とて」
バスと家と電線と雲の配置が良かったと思います。雲が暗いので、全体に重厚感が表現出来ました。 「通学道路につき学童に注意」看板を入れることにより、小学生たちが行き交う生活道路とわかる点も良かったと思います。
タクシー賞 「illumination」
夜の駅前に駐車するタクシーの群れと向こう側に見えるイルミネーションとのコラボがとても上手くマッチしている作品だと思います。タクシーの行燈も良いアクセントになっていますね。上から俯瞰して撮影したのも何だか映画のワンシーンのようで素敵な作品になりました。
旅客船賞 「フェリーと夕日」
夕暮れ時の儚い旅路を感じさせる作品だと思いました。大胆に船の一部を切り取り、その前方に夕焼けを配置する。それにより作者が見ていた風景をそのまま見せてもらえたような感覚になりました。作者は唯一の中学生の受賞者だということです。このまま感性を磨かれると良いですね。

審査委員長 写真家 冨永 聡 氏 総評
今回で「公共交通ってイイネ!中高生フォトコンテスト」も2回目を迎えることになりました。
今回も中高生の皆さんが多数の応募をしてくださり、とても審査が盛り上がりました。
全体的にみると、昨年よりも公共交通というフォトコンテストの意義がより深まった応募だったと思います。そして、審査員一同驚くような作品もあり、レベルが一段と上がったような気もいたしました。このようなフォトコンテストがあるから出逢えた作品。審査も高揚しながらの作業でした。
ご応募していただいた学生の皆さんには、本当に感謝したいと思います。そして、このフォトコンテストに関わった関係各位の全ての方々に感謝したいと思います。
学生の皆さん、これからも自分の感性を磨きながら日々写真を撮っていっていくことを願っています。
鳥取県生まれ、愛知で育つ。5歳の頃に写真家の植田正治氏に出会い写真を学ぶ。スタジオ撮影、Jリーグ等のスポーツ写真の撮影、北日本新聞社文化センターにて講師を勤める。北陸中日新聞社で風景写真&コラムを連載。Jリーグオフィシャルカメラマン。キャノンEOS学園講師。日本写真協会(PSJ)会員。日本写真家協会(JPS)会員。「美と物語性」をテーマとした作品づくりに取り組む。


たくさんの応募作品の中からカメラ部門で受賞を果たした作品により、「公共交通ってイイネ!」のイメージを発信するポスターを作成しました!受賞作品すべてをまとめたポスターと、受賞作品個別のポスターになります。
キャッチコピーは、「変わる時代に、かわらない価値を」です。人口減少や少子高齢化の急速な進展、新型コロナウイルス感染症の拡大、物価の高騰等、めまぐるしい時代の変化を経験し、それに合わせて、人々の価値観やライフスタイルも変化しているところです。ただ、このように激しく時代が変化する中でも、人々の根源的な欲求である「移動」を叶える公共交通の「価値」は「変わらず」あり続け、また、交通事業者の方々が誇りをかけて支える、鉄道、バス、タクシー、旅客船等には、それぞれ「代替」できない「価値」がある。そういったメッセージを込めました。
コンテストの趣旨に共感し、ポスター掲示先となっていただける企業、団体、学校におかれましては、ポスターを送付しますので下記の申込先メールアドレスあて、必要事項を記載して送信してください。
※個人の方は対象外です
※ポスターがなくなり次第終了させていただきます
《必要事項》
1.企業、団体、学校の名称
2.ご担当者の所属・氏名
3.送付先住所
4.電話番号
5.希望するポスターの種類・サイズ・枚数
(サイズ:A1、A2のいずれか、合計3枚まで)
《申込先メールアドレス》
cbt-kotsu-photocon@gxb.mlit.go.jp(←クリック)
また、以下よりポスターのPDFファイルをダウンロードしてご利用いただくことも可能です。
▼「受賞作品全体」ポスター(PDF,2MB)
▼最優秀賞「白銀世界を駆け抜ける」ポスター(PDF,3MB)
▼優秀賞「銀世界から」ポスター(PDF,1MB)
▼優秀賞「未だに現役」ポスター(PDF,2MB)
▼鉄道賞「夕焼け鉄路」ポスター(PDF,2MB)
▼バス賞「町のヒーロー」ポスター(PDF,2MB)
▼タクシー賞「代わらないもの」ポスター(PDF,2MB)
▼旅客船賞「感謝をのせて」ポスター(PDF,3MB)

こちらのホームページに関するお問い合わせは、中部運輸局交通政策部交通企画課までお願いします。