"船ができるまで"と私たちの仕事
船ができるまで(その1)
船の種類
船は大きく分類すると客船と貨物船に分類されます。
客船は、人を運ぶための船舶で、人命を預かることからより高い安全基準の適合が求められます。
貨物船は、一般貨物(何でも運ぶ)を扱うために、広い倉口と広い船倉を持っているものと、1種類又は数種類の特定の貨物を運ぶために専用の装置や船の構造を持っている専用船とがあります。特に油タンカーやケミカル(化学薬品)タンカーは衝突・座礁などの海難事故の場合に積荷が海洋に流出し大変な被害をもたらすことから、船底や船側に一定の空間を持ち、流出を食い止めることができるようになっています。
設計
設計は、基本設計と詳細設計に大別されます。
基本設計は、用途や大きさ、就航させたい航路(港)など、船主さんの要望や色々な制約の中で最大限の性能を発揮できるように全体の計画を立て、詳細設計は、この基本設計を元に、一つ一つの部品形状などを強度・寿命があり、かつ、合理的な生産が可能となるように行います。
近年は、コンピュータで設計作業が多く行われています。