物流の2024年問題に対する関東運輸局の取組
物流の「2024年問題」とは
トラック事業においては、2024年4月から働き方改革関連法施行により時間外労働の上限(休日を除く年960時間)規制等が適用されております。
この規制は、「2024年問題」と称され、とりわけ他の業態よりも労働時間が長いとされるトラック事業については、労働時間が制限されることで、①1日に運ぶことができる荷物の量が削減、②トラック事業者の売上げ・利益の減少、③ドライバーの収入の減少、④収入の減少による担い手不足などが懸念されているところです。
トラック業界の構造的課題
✔ 慢性的な担い手不足(有効求人倍率は、全産業の約2倍)
✔ 若手ドライバーの不足(全産業平均より若年層の割合が低く、中年層の割合が高い)
✔ 長時間労働(年間労働時間は、全産業平均より約2割(400h~450h)長い)
✔ 低賃金(年間賃金は、全産業平均より5%~15%(20万~60万)低い)
トラック業界の働き方改革
✔ 時間外労働上限規制の適用(年960時間)
✔ 改善基準告示の見直し(年間拘束時間3,516時間→3,300時間 等)
出典:「令和6年4月~適用 トラック運転者の改善基準告示リーフレット」(厚生労働省)
物流2024年問題
✔ モノが運べなくなるおそれ(2024年:約14%、2030年:約34%の輸送能力不足のおそれ)
✔ ドライバーの年収低下のおそれ(拘束時間が3,300時間を超えるドライバーが全体の約3割存在)