神戸運輸監理部では、8月28日(水曜日)から9月10日(火曜日)までの予定で、ヨルダン及びオマーンのPSC官2名を受け入れ、今年もPSC検査の船上実地訓練を行います。
この訓練を通じて、各国におけるPSCの統一的な実施と能力向上を目指します。
今年も神戸において外国人PSC官の船上実地訓練を実施 〜国際的なPSCの統一的実施と能力向上を目指して〜
1.PSCについて
ポートステートコントロール(Port State Control 略 PSC)は、各国において、入港した外国船舶に対して行われる、国際条約への適合性を確認する検査です。船舶は世界中を航海することから、安全や環境などに関する基準が国際条約で定められており、この条約の基準を満たしていない船舶(サブスタンダード船)を排除するため、このような検査が行われています。
近年では、船舶の分野においてもGHG(温室効果ガス)規制等の環境面の規制も強化されており、その要件を満足させるため、PSCの重要性は益々高まっています。
2.外国人PSC官の受入の目的
船舶は世界各国に寄港して、PSCを受けるため、統一的な内容・水準でPSCが実施されなければ、船舶の円滑な運航を確保し、サブスタンダード船を排除することができません。このため我が国では、海外からPSC官を研修生として積極的に受け入れ、船上実地訓練を実施し、検査に関する統一的な実施と能力向上を図っています。