海事広報大使 |進水式に行ってきました!
平成22年8月6日金曜日、株式会社川崎造船でばら積み貨物船(総トン数約33500トン)の進水式が行われ、神戸海事広報大使の大矢君と杉山君が見学に行ってきました。
造船所の構内
【杉山君】神戸駅で電車を降りて、工場まで20分くらい歩きました。工場の門をはいると、小さな子どもから大人の方たちが大勢きていました。工場の中を歩いていると、見上げるほど大きなものばかりでした。
【大矢君】すごく暑いのにもかかわらず、たくさんの人が来ていることにおどろきました。でも、それほどたくさんの人から期待されているということがすごいと思いました。
【大矢君】すごく暑いのにもかかわらず、たくさんの人が来ていることにおどろきました。でも、それほどたくさんの人から期待されているということがすごいと思いました。
造船所の構内(遠くに進水を待つ船が見えます)
そのうち、今日進水する船が見えてきました。
【杉山君】足もとに電車でも走るようなレールが敷いてありました。これはクレーンが移動するためのもので、大きい物を動かすためのものでした。
【杉山君】足もとに電車でも走るようなレールが敷いてありました。これはクレーンが移動するためのもので、大きい物を動かすためのものでした。
見学する場所は紅白の幕で飾られています
【杉山君】船の近くに行ってみると、とてもデッカイ船にワァーすごい!と驚き、感動しました。こんな大きな物が海に浮かぶんだなあ、と思いました。
【大矢君】このときは笑顔ができないぐらい暑かったのですが、船の大きさにはびっくり!下からではわからない真正面から見たときの感動がありました。
【大矢君】このときは笑顔ができないぐらい暑かったのですが、船の大きさにはびっくり!下からではわからない真正面から見たときの感動がありました。
※船台のまわりにいる見学の人たちと船の大きさを比べると、この船がいかに大きいかがおわかりいただけると思います。
船体の深さは18.10メートルで、5階建ての建物と同じくらいの高さです。ちなみにこの船は船首だけが写っていますが、船体の後ろまでの長さは194メートルもあります。
船体の深さは18.10メートルで、5階建ての建物と同じくらいの高さです。ちなみにこの船は船首だけが写っていますが、船体の後ろまでの長さは194メートルもあります。
よーく見ると、つなぎ目が見えますね。
※進水式とは・・・
大型船は、まず、鉄板を切って溶接(貼り付け)して、その船の部位の形の「船体ブロック」というパーツを工場で作って、それを船台まで運んで、組み立てて造っていきます。それがつなぎ合わさったら船は初めて海に浮かべられます。これを「進水」といい、この式典で船に名前が付けられます。
川崎造船神戸工場のように、海面に滑りおろすようなやり方で進水するのは昔ながらのやり方で、いまではあまり見られない珍しい方法です。
大型船は、まず、鉄板を切って溶接(貼り付け)して、その船の部位の形の「船体ブロック」というパーツを工場で作って、それを船台まで運んで、組み立てて造っていきます。それがつなぎ合わさったら船は初めて海に浮かべられます。これを「進水」といい、この式典で船に名前が付けられます。
川崎造船神戸工場のように、海面に滑りおろすようなやり方で進水するのは昔ながらのやり方で、いまではあまり見られない珍しい方法です。
【杉山君】いよいよ式典が始まり、えらい人の挨拶があり、その周りには外国の人もいて、みんな船の仕事をしているのかな?と思いました。
【大矢君】この船の名前が「オーシャン コロッサス」と発表され、幕が下りたときには消防の音楽隊の人たちが演奏を始め、すごく盛り上がりを見せていました。
【大矢君】この船の名前が「オーシャン コロッサス」と発表され、幕が下りたときには消防の音楽隊の人たちが演奏を始め、すごく盛り上がりを見せていました。
次に支綱切断です。船を繋いでいる「支綱」という細いロープを、注文主さんなどによって小さな斧(おの)で切られ、それと同時に海に向かって滑り出し、「船」が誕生したことになります。
支綱は注文主さんのいる式台から船体の方に延ばされていて、日本酒に繋いであります。切断されると、日本酒の瓶が船体にあたって割れ、それと同時に船体は船台を滑り降ります。
支綱は注文主さんのいる式台から船体の方に延ばされていて、日本酒に繋いであります。切断されると、日本酒の瓶が船体にあたって割れ、それと同時に船体は船台を滑り降ります。
細くて白い綱が見えますか?
細くて白い綱は、船首の方まで伸びたら真下に降り、船の赤い塗装のところまで伸びてきています
【大矢君】この作業は、注文主の人や造った造船所の方々の船がうまくすべって進むか進まないか一番不安な作業なので、気持ちが自分にも伝わってきました。
合図と共に、支綱は切られて「コーン」という音が響き、すぐに日本酒のビンが船にぶつかって「ガシャン」と割れる音がしました。すると、目の前まで迫っていた大きな船が、あまり音も立てずに、少しずつ遠ざかるように離れていきます。
【杉山君】船は板の上をゆっくり動いて、海に入っていきました。海にはいるとすぐにアンカー(いかり)が落とされました。その船の横に小型の船がきて、大きな船が前進するのを止めていました。
これで進水式は終わりました。
【大矢君】まさに「あんなに大きな船が滑り降りるんだ」の一言でした。近くで見ると大きくて、動くかどうか心配になるくらいでしたが、本当に動いたので驚きました。
これで進水式は終わりました。
【大矢君】まさに「あんなに大きな船が滑り降りるんだ」の一言でした。近くで見ると大きくて、動くかどうか心配になるくらいでしたが、本当に動いたので驚きました。
※進水式の時の船は、まだ全ての機器などが搭載されていないので軽いため、あっという間に向かい側のポートアイランドの近くにまで進んでいってしまっています。それを止めるためにアンカーを落とし、タグボートが船を引っ張ります。
タグボートが引っ張って、船が横向きになりました
手前の滑り台のようなものが船台
【大矢君】この日はとても暑かったけど、すごいものが見れてよかったです。