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神戸海事広報大使|練習帆船「日本丸」を見学しました!印刷用ページ

 11月27日(土)、航海訓練所の練習帆船「日本丸」の神戸港入港セレモニーに、海事広報大使の大矢君と杉山君が出席しました。
当日は穏やかな天候に恵まれ、予定よりも早い9時過ぎに、神戸港新港第一突堤に、「日本丸」が入港しました。

「日本丸」は船員になるための学校の生徒が実際に船に乗って訓練を行うためにつくられた船で、風の力を利用して進む設備を持つ『帆船』という種類の船です。今の日本丸は2代目で1984年に完成したもので、総トン数2,570トン・船の長さ約110メートルというのは、世界中の帆船の中でも最大級の大きさなのだそうです。では何故、便利で近代的な船舶ではなくあえて「帆船」での航海訓練をするのでしょう?それは、昔ながらの基本的な船で、なるべく自然に近いかたちで航海を経験することに意義があるからです。

【杉山君】
新港第1突堤まで歩きました。神戸市港務艇「きくすい」による出迎え先導と神戸市消防艇たちばなによる歓迎放水には間に合わなかったので残念でした。しかし神戸税関音楽隊の歓迎演奏はきくことができ、青の制服がかっこよかったです。
小さなボートに誘導されて日本丸が入港しました。とても大きくて今まで見た船の中で一番大きかったです。船の中をひととおり見学させてもらいました。中でも食堂は広くて、本棚には本がたくさんでした。女の人も(実習生で)乗っていました。ちょっと船がゆれたので気分が悪くなりましたが、外に出て治りました。
セレモニーでは花束を、僕とマリンメイトの2人で、船長さんや機関長さん、実習生代表の人に渡す手伝いをしました。楽しい1日でした
【大矢君】
「日本丸」は航海練習船といって、航海するにあたって大切なことを勉強する練習船で、その日も多くの訓練生がいました。セレモニーでは多くの人がいたので緊張したけど、何とか訓練生代表の人に記念品を渡すことができてよかったです。
そのあとは予定にはなかったのですが、船内を“特別に”案内していただきました。
中は練習船ならではの教室があり、棚に何冊も本が並べられていました。船の上に行くとマストがあり、帆を広げるには命綱なしで最高約50mまでのぼらないといけないと聞き、足場に付いたら命綱をつけるとも言っていたけどすごく驚いたし、大変な仕事だと思いました。船内を案内していただいた後は日本丸の紹介映像を見せていただきました。その中では必死に講義を聞いている訓練生達や船の上で運動会をしている訓練生の人たちがいて、航海士になりたいというその一心でがんばっている姿にすごく憧れました。自分も思いをしっかり持ってその一心で生きていけるような人になりたいです。
入港_2
日本丸の右側の船を「タグボート」といい、大型の船を引っぱったり押したりして、接岸や離岸の手伝いをします。
音楽隊
神戸税関音楽隊の皆さん。
セレモニー_1
女性の訓練生も何人かいらっしゃいました。
セレモニー_2
大矢君が練習船の実習生代表の人への記念品を贈呈しました。
セレモニー_3
マリンメイトさんと杉山君が船長さん、機関長さんと実習生代表の人へ花束を贈呈しました。
船内_1
船内通路には、寄港記念の盾が掲示されています。
船内_2
食堂は広いので、授業をしたりテストを受けたりするそうです。
デッキ_1
マストの一番上から海面までは約50mにもなるそうです!
デッキ_2
舵輪は2つありました。大きいので、2つの舵輪を2人ずつ、合計4人で回すそうです。
船内_3
船長室で、絵はがきなどを記念にいただき、乗船訓練期間中の船内の映像を見せてもらいました。
ちなみに今回の停泊中に、船内で試験実施、航海科の生徒さんは神戸税関の見学、機関科の生徒さんはヤンマー(株)の見学、それが終わったら上陸許可がおりて、出港の日までは自由な時間がもてるそうです。
【おまけ】
日本丸は12月3日の午前中に、神戸港を出港しました。平日だったので広報大使のみんなは見学できませんでしたが、実習船の出港時の名物『登檣礼(とうしょうれい)』が行われました。
登檣礼_1
登檣礼_2
訓練生が号令を合図にマストに登っていきます。
マストの一番上の人は勇気がありますね。
登檣礼_3
「脱帽!」「ご・き・げ・ん・よ・う」の号令
登檣礼_4
全員が帽子を振りながら「ごきげんよう」を3回繰り返します。
出港
安全航海を!
『登檣礼(とうしょうれい)』とは
起源はわかっていないようですが、古くは16世紀のイギリス海軍の記録にすでに残っているそうで、帆船の最高の礼です。
日本では、昭和28年の日本丸などに採用されたのが初めのようです。

神戸海事広報大使

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