2021.11.09

海事モードの運輸安全マネジメント評価は、これまでコロナ禍により対面会議等が制限されていたことにより自粛していましたが、緊急事態宣言が解除されたことに伴い、第一弾として、令和３年１０月２５日に中部運輸局管内の内航海運事業者の協力を得て実施しました。

運輸マネジメント制度とは、評価担当者による経営トップ及び安全統括管理者等の経営管理部門へのインタビューと文書・記録類の確認を通じ、事業者が構築した安全管理体制の更なる向上に資するため、創意工夫がなされている事項、熱心に取り組んでいる事項、優れている事項等について評価を行うとともに、継続的に取り組む必要があると思われる事項、工夫の余地のある事項、更に推進すると効果が向上すると思われる事項等について助言を行います。

【マネジメント評価の概要】
●評価対象の代表取締役社長へのインタビューや、安全統括管理者等の関係者に質疑応答、書類の確認を通じて、当該船舶の安全運航に関わる課題や評価すべき良い点などの確認を行いました。
●上記インタビュー等で確認した結果を基に、運航労務監理官及び国土交通本省で運輸安全調査官として本制度に深く関与した「特定職員」のアドバイスのもと、評価対象事業者に対する評価・助言事項等について議論し、「運輸安全マネジメント評価報告書」としてとりまとめました。
●「運輸安全マネジメント評価報告書」を評価対象事業者の代表取締役社長へ手交するとともに記載内容等について説明を行いました。

今回の評価において、代表取締役社長より本評価に対する謝辞が述べられ、その中からは安全運航に対する強い決意がうかがえました。
　中部運輸局では、今後も「運輸安全マネジメント評価」を通じて、更なる安全性の向上を目指し、事業者とともに、本制度の促進に取り組んで参ります。

運輸マネジメント制度の詳細（国土交通省HP）
　　https://www.mlit.go.jp/unyuanzen/unyuanzen_tk_000030.html