2022.05.02

北海道知床半島沖で起きた観光遊覧船の遭難事故を受けて、福井運輸支局はゴールデンウイークを前に、県内の観光遊覧船の運航会社２社に対して緊急の安全点検を行いました。（4月26日、28日）

福井運輸支局敦賀庁舎の運航労務監理官ら職員３人が、事務所と観光遊覧船に立入り点検を行い経営トップ、運航管理者や船長らから、安全管理規程に基づく運航基準の理解や運航中止判断、事故処理対応の取組み状況、運航中の船舶との連絡手段と航路上の通信状況について問題が無いかを確認しました。

また、船舶については船舶検査官が船体や機関に損傷などの不具合が無いかを確認したほか、万が一の時に備えた救命浮器や救命胴衣など積み付け状態に加え、使用方法の理解についても確認しました。

点検の結果、それぞれの運航会社は、もしもの時に備えた具体的な対応訓練をおこなったり、対応手順を見直し検証したりするなど、この度の事故を「他山の石」として安全を優先し運航していることが確認出来ました。

なお、今回の安全点検については県内すべてのテレビ放送局から取材を受け、観光遊覧船の安全運航への関心の高まりを感じました。

これからも行政執行機関として、遊覧船運航事業者への適切な安全指導を行っていきます。