船員の災害防止への取り組み
2023.12.01
船員は私たちの暮らしを支えるエッセンシャルワーカーでありますが、陸上から隔離された船の中といった特殊な環境のもとで働いていることから、労働時の安全の確保や心身の健康維持が非常に重要な職業です。
そのため、三重運輸支局では船員災害防止協会中部支部四日市地区支部及び四日市地区船員安全衛生協議会と共催で船員、船舶所有者(船員の雇用主)、安全・衛生担当者などを対象にした「船員労働安全衛生講習会」を11月21日に開催しました。
労働の安全確保の観点から上野マリタイムジャパン株式会社の海事顧問で元海上保安学校長の粟津様から海上保安官の経験をもとに「安全講話」を、医療法人 尚豊会 みたき健診クリニックの保健師で看護師経験もお持ちの阪井様からは心身の健康維持の観点から「心を整える生活習慣」と題して講演していただきました。
講演は、「人の限界を知り当たり前のこと基本通りにきちんと実施すること」が安全の確保に重要なことであると、普段慣れやマンネリ化によって忘れがちなことを再認識することができ、また、「食事、運動、睡眠」を整えることがストレスを軽減させ心身を整えることになると改めて生活習慣を見直すきっかけ作りになりました。
参加者からは積極的に質問が出されるなど関心の高さを伺うことができ、今後の災害・疾病防止に繋がることを大いに期待できる講習会になったと実感をしました。
三重運輸支局では引き続き関係者と協力をしながら船員災害・疾病の根絶に向けた取組みを行って参ります。