世界遺産に登録された熊野川の「川舟の安全点検」を実施しました【鳥羽海事事務所】
2024.06.06
三重運輸支局 鳥羽海事事務所は、令和6年5月30日に三重と和歌山の県境を流れる熊野川において、木材でできた川舟を運航する熊野川体感塾(三重県南牟婁郡紀宝町)に対し、三重県警察本部及び紀宝警察署と合同で「川舟の安全点検」を実施しました。
この点検は小型船舶の海難事故防止に向けた取組みとして、令和6年4月22日から8月31日までの期間に実施する「小型船舶に対する安全キャンペーン」の一環で実施したものです。
鳥羽海事事務所長による挨拶の後、事務所において川舟を運航する前に行う船体やエンジン等の点検の記録、荒天等で運航を中止した際の記録、船頭の操船訓練の記録などを確認しました。
その後、事務所の近くの河原から熊野川の河口に向けて航行する川舟に乗船し、慎重な操船が実施されているか、携帯電話が使えない区間がないか、川舟から落水者が出た場合に投げて救助を行う救命浮環が適切な状態にあるかなどを確認しました。
点検の結果、指摘事項はありませんでした。本年7月7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてから20年を迎えます。鳥羽海事事務所では、川舟を利用される方々が、熊野川の自然や景色を満喫していただけるように、引き続き点検等に取り組んでいきます。
三重運輸支局 鳥羽海事事務所は三重県警察本部及び紀宝警察署と連携し、それぞれ水難事故の防止のために、川舟の運航管理の状況、救命胴衣の着用の徹底などを中心に確認しました。
熊野川を運航する川舟に乗船して、慎重な操船が実施されているか、携帯電話が通じるか、救命設備が使用可能な状態で適切に設置されているかなどを確認しました。