旅客船を使用した「テロ対策官民連携合同訓練」に参加しました【鳥羽海事事務所】
2024.07.29
鳥羽海事事務所は、令和6年7月18日(木)に志摩マリンレジャー株式会社(鳥羽市)の旅客船で不審物を持った男が暴れているという想定で行われた「テロ対策官民連携合同訓練」に鳥羽海上保安部及び鳥羽警察署と参加しました。
本訓練は旅客船事業者による避難誘導・情報伝達訓練、海上保安官による制圧用具(さすまた)の取扱訓練を実施し、テロ対策にかかる官民の連携強化を図ることを目的としています。
はじめに、不審者が展望デッキで大声を上げながら、ガソリン入りと見られるペットボトルを取り出すのを見た乗客が乗組員に通報し、乗組員は状況を確認し関係機関に通報しました。次に、乗組員が不審者に声かけをしている間に逃げ遅れた乗客を避難させ、駆けつけた海上保安官がさすまたと盾を使って不審者を取り押さえました。
その後、さすまたの取扱訓練では、「さすまたを使用することで不審者と距離を保ち、救助が来るまでの時間を稼ぐことが出来る。壁や柱に挟み込む場合は、複数人で上半身と下半身を抑えること。」といった説明がありました。
鳥羽海事事務所では、今後も旅客船を利用される方々が安心して利用できるよう、関係者の皆様と協力して輸送の安全確保に取り組んでいきます。
ガソリン入りと見られるペットボトルを持った不審者と適度な距離を保ち、「こんにちは、どうかされましたか。」といった声かけを行う乗組員
不審者をさすまたで倒し、盾で凶器を押さえて制圧する海上保安官
姿勢を低くしてさすまたを持ち、複数人で不審者を抑え込む訓練を行う乗組員