「生存対策講習会(サバイバル・トレーニング)」に参加しました【鳥羽海事事務所】
2024.10.01
鳥羽海事事務所は、令和6年9月10日(火)に伊勢湾フェリー株式会社(鳥羽市)で行われた船員災害防止協会の中部支部鳥羽地区支部が主催し、国土交通省が後援する「生存対策講習会(サバイバル・トレーニング)」に参加しました。
船員災害防止協会は、船員災害防止活動の促進に関する法律に基づき、認可を受け設立された団体です。船舶所有者や関係省庁と連携をしながら、船員の災害を防止し、健康を維持増進するための活動を積極的に行っています。
本講習会は9月の船員労働安全衛生月間における活動の一環で行われ、船舶が事故にあった際に生き抜く(サバイバル)ための知識と技術を学ぶことを目的としています。鳥羽地区での開催は、令和元年9月以来の5年ぶりとなります。
まず、座学では海上で遭難した際にとるべき行動を学び、水中での体温の低下が人命喪失の最大の要因になる旨の説明がありました。次に、実技では海上に浮かべて乗り込む「膨脹式救命いかだ」と救助者に位置を知らせる「信号紅炎」の取扱い方法を確認しました。
おわりに、日本全国では年間に約1,800隻の船舶の事故が起きており、約60人の大切な命が失われています。鳥羽海事事務所では、今後も関係者の皆様と協力して船員災害の防止対策に取り組んでいきます。
膨脹式救命いかだ(白いカプセル状のケースに収納されている) 膨脹式救命いかだ(白いカプセル状のケースがはずれて展脹した状態) 信号紅炎(点火キャップを引き抜いて点火する訓練)