秋の「旅客船の安全点検」でフェリーの点検を実施しました【鳥羽海事事務所】
2024.10.10
鳥羽海事事務所は、令和6年10月7日に三重県鳥羽市と愛知県伊良湖岬を60分で結ぶフェリーを運航する伊勢湾フェリー株式会社(鳥羽市)に対し、鳥羽海上保安部及び三重県警察本部と合同で安全点検を実施しました。
本事業者が秋の行楽シーズンを迎える10月12日から14日までの期間限定で、三重県鳥羽市と愛知県蒲郡市を結ぶ特別運航を実施する前に、運航の安全確保に万全を期し、事故の未然防止を図ることを目的としています。
夏と冬の年2回の旅客船の安全点検とは違い、この時期の点検は当事務所の独自のもので、今回が初めての取組になります。鳥羽市や志摩市などの旅客船事業者に対して、10月31日まで実施する予定です。
はじめに、営業所で運航管理者にヒアリングを行いました。他社の事故事例を参考に、同様の事故が起きないための日頃の点検や整備の方法を確認し、一方で同様の事故が起きてしまった際の連絡体制や対応手順についてもチェックしました。
次に、「伊勢丸」(2,333トン)の船内で、旅客が着用する救命胴衣が適切に使用できる状態かどうかを確認したほか、船舶と事務所との間で無線通信の聞こえ具合をテストして確かめました。
点検の結果、指摘事項はありませんでした。鳥羽市と蒲郡市の市政70周年・伊勢湾フェリーの60周年を記念する特別運航が、利用者や関係者の皆さまにとって安全かつ快適で、次につながるものになることを期待したいと思います。
鳥羽海事事務所と鳥羽海上保安部及び三重県警察本部が連携し、船舶における機器の点検や整備の状況、無線通信の聞こえ具合を確認しました。 営業所では事故時の連絡体制や対応手順についてチェックしました。 船内では救命胴衣が適切に使用できる状態かどうかを点検しました。