ページトップ

[本文へジャンプ]

北海道運輸局 > 物流に関すること > 「物流2024年問題」への対応

「物流2024年問題」への対応印刷用ページ

2024年11月6日 更新

 「物流2024年問題」とは、働き方改革に関する法律に基づき、2024年4月からトラックドライバーに労働時間の上限規制が適用されることにより、物流の停滞が懸念される問題です。
 ドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間となることから、労働時間が短縮され、結果、輸送力不足が生じます。このまま何も対策を講じなければ、今まで運べていた荷物が運べなくなるとの見通しが出されています。
 そのような事態に対応するため、令和5年6月2日に「物流革新に向けた政策パッケージ」が取りまとめられ、公表されました。

物流革新に向けた政策パッケージの推進

「物流革新に向けた政策パッケージ」は、荷主企業、物流事業者(運送・倉庫等)、一般消費者が協力して我が国の物流を支えるための具体的な施策として
「1.商慣行の見直し」
「2.物流の効率化」
「3.荷主・消費者の行動変容」
の「3つの柱」を掲げ、政府が一体となって抜本的・総合的な対策を行うこととしています。

物流パッケージ

トラック・物流Gメンへの改組・拡充

 令和5年7月に発足したトラックGメンは、これまでに荷主等に対して1,000件超の是正指導を行うなど、着実に成果を挙げてきているところです。
 荷待ち時間の削減等にあたり、倉庫業者の取組みは寄託者である発・着荷主の協力が必須であり、サプライチェーン全体の取引環境を適正化するために倉庫業者からの意見聴取や情報収集も必要な状況です。

 このような状況を踏まえ、令和6年11月1日より、情報収集機能の強化を図り物流産業全体の取引適正化を進めるため、トラックGメンを「トラック・物流Gメン」へ改組し、体制を拡充します。
 具体的には、トラック・物流Gメンへの改組により、倉庫業者からもトラック事業者に対し違反原因行為をしている疑いのある悪質な荷主等についての情報収集を行うようにするとともに、体制について、現行162名のところ、地方運輸局等の物流を担当する部署の職員29名と、各都道府県のトラック協会が新たに設ける「Gメン調査員」166名を追加し、総勢360名規模(357名)で対応します。併せて、倉庫業の業界団体においても情報収集窓口を設置し、地方運輸局等と連携し情報収集を行います。

Gメンの図

トピックス

北海道物流WEEK

  • 地域を支える効率的な物流システムの構築には、産業面から、それを支えるインフラ面からと多角的な検討が必要なため、北海道運輸局・北海道開発局・北海道経済産業局の道内3機関が連携して、検討を進めています。
  • 令和6年2月19日(月曜日)〜22日(木曜日)の期間を「北海道物流WEEK」とし、行政機関・関係団体・事業者等が連携して「2024年問題」を共に乗り越えるためのイベント・取組を開催しました。

物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン
  • 「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づき、発荷主事業者、物流事業者、着荷主事業者が連携・協働して物流の適正化・生産性向上を図るために取組むべきガイドラインを策定しました。

持続可能な物流の実現に向けた検討会 最終とりまとめ
  • 物流が直面している様々な課題を解決し、持続可能な物流の実現につなげるための方策を検討するべく、「持続可能な物流の実現に向けた検討会」が設置され、2022年9月から計11回開催されてきました。そして、2024年8月に、当検討会全体を通した最終とりまとめを作成し、公表されました。

「標準的な運賃・標準運送約款の見直しに向けた検討会」の提言
  • 荷主に対して交渉力が弱い傾向にあるトラック運送事業者が、法令を遵守しながらその機能を持続的に維持していくために、参考となる運賃を示すことが効果的であるとの趣旨により、2020年4月に「標準的な運賃」が告示されました。当初は2024年3月末までの時限措置であったところ、当面の間延長されることになり、「標準的な運賃・標準運送約款の見直しに向けた検討会」が開催され、見直しに向けた提言が公表されました。

北海道運輸局の取組

○北海道トラック輸送における取引環境・労働時間改善地方協議会

  • トラック運送事業者、荷主、行政等の関係者が一体となり、トラック運送業における取引環境の改善及び長時間労働の抑制を実現するための環境整備等を図ることを目的とし、平成27年度から開催しております。
 ★過去の開催状況はこちら・・・
  北海道トラック輸送における取引環境・労働時間改善地方協議会(1〜15回目)
  北海道トラック輸送における取引環境・労働時間改善地方協議会(16回目〜)
 
 ★過去の協議会において実施した実証事業の概要はこちら・・・
  実証実験結果概要(平成28年度〜令和4年度)

○『「物流業界の「2024年問題」対策セミナー〜持続的で安定した輸送力を確保するために〜』を開催しました
 ★詳細はこちら・・・
  物流業界の「2024年問題」対策セミナー

トラック業界の人材確保の取組

国土交通省では、主に若年層を対象にトラック業界の魅力を知ってもらうことを目的として、未来に向かって走るシゴト(トラック業界)の魅力発見サイト「〜届ける・想いをつなぐ〜WHAT is HaKoBu」を開設しております。
  ★詳細はこちら・・・
   〜届ける・想いをつなぐ〜WHAT is HaKoBu

また、女性トラックドライバー(通称トラガール)について、その仕事のメリットや魅力を伝え、より多くの女性にトラガールとして活躍してもらうために、「トラガール推進プロジェクト」を推進しております。      
  ★詳細はこちら・・・
   トラガール推進プロジェクト

トラガールロゴトラガール推進プロジェクト ロゴ

お問い合わせ先

  • 北海道運輸局交通政策部 環境・物流課 
   TEL:011−290−2726
  • 北海道運輸局自動車交通部 貨物課
   TEL:011−290−2743

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Reader(無償)が必要です。
ダウンロードした後インストールしてください。

Get Adobe Reader

Adobe Readerダウンロードページへのリンク