令和元年度より、関東運輸局において、地域公共交通に関する優れた取組を行った団体を顕彰するため、関東運輸局地域交通優良団体等表彰制度(関東運輸局長表彰)を創設しました。
自治体、交通事業者等に対する表彰制度を創設することにより、更なる優良事例の案件形成・横展開を推進します。
関東運輸局地域交通優良団体等表彰
関東運輸局地域交通優良団体等表彰制度
【表彰選定にあたってのポイント】
@ 住民、NPO、企業等の地域の多様な主体が参画している取組
A 地域の実情に合った創意工夫を凝らした取組
B 今後の自立性・継続性が見込まれる取組
●関東運輸局地域交通優良団体等表彰制度概要
【表彰実績】
表彰年 | 受賞団体 | 受賞概要 |
令和元年 | 桜川市地域公共交通会議 (茨城県桜川市) |
民間路線バスの廃止等を受け、市全域が交通不便地域とも言える状況だった中で、住民ニーズの把握、庁内各部局間・近隣市との連携を進めつつ、コミバス(市バス)等を導入。 ダイヤやルートの不断の見直しや多様な利用促進策等により、利用者数・収支率を高め、持続可能性を向上した点を評価 |
令和2年 | 筑西市地域公共交通会議 (茨城県筑西市) |
広域連携バスとデマンドタクシー「のり愛くん」の役割を明確化した上で相互の連携を図り利便性を向上させることで収支率を改善し、市内の公共交通利用者の増加に成功している点を評価 |
柏市交通政策審議会 (千葉県柏市) |
民間路線バスの撤退やコミュニティバス利用者が低迷していた柏市において、東京大学によるオンデマンド交通実証実験を経て、「カシワニクル」の運行を開始。 運行開始後は、事前予約の締切時間を4時間前から1時間前までに改善する等利便性を向上させることで利用者数を増加させてきた。また、コミュニティバスから「カシワニクル」に切り替える等、事業の見直しを行うことで運行費用を大幅に減少させることに成功している点を評価 |
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NPO法人かながわ福祉移動 サービスネットワーク (神奈川県横浜市) |
「障がいがあっても自由に、付き添いなしでタクシーに乗る」社会の実現を目指し、タクシー事業者と連携し『かれんタクシー推進プロジェクト』を平成27年より展開。 乗務員の研修会や試乗会等を繰り返し実施することで、タクシー会社と利用者の相互理解を深め、障がい者等の外出機会の創出に努めている点を評価 |
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令和3年 | 山ゆり交通事業運営委員会 (神奈川県川崎市) |
道が狭く、山坂が多いため路線バスが運行できない多摩丘陵地域において、計画から運営までを地域の住民が担い、コミュニティ交通「山ゆり号」を運行。 運営委員会自らが市や運行事業者の協力のもと利用状況の把握や運行計画の協議、利用促進等を行うことで持続可能な地域交通の実現に成功している。 |
神奈川県横浜市 | バス路線の新設や再編などを目指す市内の地域に対して、平成19 年度より「横浜市地域交通サポート事業」を実施し、地域に密着した交通手段の導入に向けた地域の取り組みが主体的に進むよう、実現に至るまでの活動を支援。 地域の活動状況に応じて市職員の派遣、現地調査、需要分析、実証運行補助等を実施し、地域が主体となったコミュニティ交通の導入に成功している。 |
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真岡市地域公共交通活性化 協議会 (栃木県真岡市) |
既存コミュニティバス「コットベリー号」の利便性を高めるため、平成31年3月「いちごバス」として、運行ルートやダイヤの全面的な見直し、車両の大型化や増車などを実施。 見直しにより利用者数を大幅に増加するなど、持続可能な公共交通の充実を実現している。 |
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令和4年 | 群馬県前橋市 | 地域課題を解決するため、市がリーダーシップをとって多様な関係者と連携を図り、地域公共交通の効率化・高度化を推進。 公共交通の利用環境整備や幹線軸の設定など、各種施策を法定計画に位置付け、MaaSの導入による移動サービスの一元化や、市内バス事業者6社の間に入って調整し、6社の共同経営計画の策定を支援、まちなかの幹線について等間隔運行の実施により利便性が大幅に向上。 |
北杜市地域公共交通会議・地域公共交通活性化協議会(山梨県北杜市) | 法定協議会の下部組織として、市内各地域に運営委員会を設置。委員会には、地域住民代表、行政、運行事業者ら様々な主体が参画。また、バス停近隣の店舗・事務所等をバスの待合所やトイレとして利用が出来るよう、協力店舗を募り、市のホームページやバス車両内で公表・周知。協力店舗では、それぞれ独自にバス利用者向けのサービスを提供し、地域全体でバスの利用を促進していく体制を構築。 |
【表彰に係るスケジュール】
〜7月上旬 | 書類等提出期限 |
〜8月上旬 中旬 |
受賞意向の確認 受賞者の決定 |
〜9月下旬 | 表彰式開催、受賞者による事例発表(適宜) |
関東管内においては、この局長表彰に係る案件等を推薦していく予定(令和2年度以降)
地域公共交通優良団体国土交通大臣表彰
国土交通省では、平成21年度より地域公共交通に関する取組が他地域の模範となるような顕著な功績がある団体を表彰しております。 (大臣表彰の実績はこちら(国土交通省HP))
現在までに関東管内の団体で表彰(大臣表彰)された団体は次のとおりです。
平成21年:江戸川区地域公共交通活性化協議会(東京都)
平成22年:日立市公共交通会議(茨城県)
平成23年:南房総市地域公共交通活性化協議会(千葉県)
平成24年:檜原村地域公共交通活性化協議会(東京都)
佐野市地域公共交通協議会(栃木県)
平成25年:かしてつ沿線地域公共交通戦略会議(茨城県石岡市・小美玉市)
平成27年:市原市(千葉県)
平成29年:おらが湊鐡道応援団・湊鉄道対策協議会(茨城県ひたちなか市)
令和 2年:足利市地域公共交通会議会議(栃木県)
小平市コミュニティタクシーを考える会、小平南東部地域コミュニティタクシーを考える会、
小平南西部地域コミュニティタクシーを考える会(東京都)