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四国の主要観光地入り込み状況(平成15年度)印刷用ページ

観光部

1.目的等
 四国における観光地の入込状況を把握し、今後の観光行政の参考とするため、香川県、徳島県、愛媛県、高知県の各県15カ所、合計60カ所の主要観光地の入込客数のデータを収集し取りまとめたものである。

2.四国全体の概況
 平成15年度における主要観光地の入込客数は、香川県の施設が比較的好調であったことなどから、四国全体では前年度に比べ増加施設が33カ所、減少施設が27カ所と増加した施設が多く、施設全体の入込客数合計でも対前年度1.4%の増加となっている。
 上半期においては、景気の低迷による個人消費の冷え込みに加え、4月には統一地方選挙があり観光客の出足が鈍かったこと、ゴールデンウィークは好天であったものの曜日の並びが悪く大型連休とならなかったこと、また5月中旬には、SARSに感染した台湾人医師が四国で観光旅行していたことがわかり、各地で団体客のキャンセルや、個人旅行の手控えなどの風評被害が発生したことなどから、対前年度同期比1.8%の減少となったものの、その後、SARSの騒動が沈静化し団体客が戻ったことやSARS被害の支援策の一環として実施した観光協会、旅行会社のキャンペーンの成果などもあって順調に回復し、前年度を上回ることとなった。

3.各県の概況
(1)香川県
 前年度に比べ、増加施設が11カ所、減少施設が4カ所と、昨今のうどんブームを追い風に7割の施設が増加しており、調査施設全体の入込客数合計でも対前年度比6.6%の増加となった。
 まず、SARSに揺れた小豆島の観光地は、「寒霞渓ロープウェイ」が対前年度比110.8%、「二十四の瞳映画村」が同113.1%と好調な結果となった。報道のあった昨年5月中旬から6月初旬にかけては、団体ツアーの取りやめ等により大きな被害を受けたが、その後、SARSの沈静化で団体客が戻ったことや県観光協会、大手旅行会社等のキャンペーンや大型ホテルのオープン効果、SARS風評被害報道の宣伝効果もあり、また、近年増加傾向にある秋の紅葉シーズンも加え徐々に回復し、前年度を上回る入込客数となった。
 高松周辺では、平山郁夫展などの特別展示の効果で「香川県歴史博物館」が対前年度比127.6%、平成15年1月から65歳以上・遠足等の学校関係者を無料とした「玉藻公園」も同106.7%と増加している。「栗林公園」は、前年度比99.5%とほぼ横這いであった。
 東讃地域では、夏休み期間中無休とし閉館時間を1時間延長した「さぬきこどもの国」が対前年度比113.1%と増加した。一方、「瀬戸内海歴史民俗資料館」は、対前年度比95.9%と減少した。
 「屋島ドライブウェイの利用台数」については、対前年度比103.8%と増加に転じたが、「四国民家博物館(四国村)」は同98.4%とやや減少した。
 西讃地域では平成14年4月から無料化した「瀬戸大橋記念館」が対前年度比121.2%、「国営讃岐まんのう公園」が同112.6%、東山魁夷の展示会を行った「中津万象園」(有料入園者のみ)が同110.8%、「ゴールドタワー」が同108.7%と増加している。また、33年に一度の金比羅宮の大遷座祭に向けたキャンペーン活動を行った「琴平」の入込客数も同105.2%と増加している。一方、「四国ニュージーランド村」は同92.6%と減少した。

(2)徳島県
 前年度に比べ、増加施設が4カ所、減少施設が11カ所と、減少した施設が多く、調査施設全体の入込客数合計でも対前年度比2.5%の減少となった。
 鳴門周辺では「渦の道」とのセット券販売等積極的な営業活動が効果を上げた「大鳴門橋架橋記念館」が対前年度比128.6%と増加した。一方SARSの風評被害の影響を受けた「渦の道」が対前年度比95.0%、「ドイツ館」が同82.3%、「鳴門公園(駐車場)」も同94.2%と減少した。
 徳島周辺では、「とくしま動物園」が昨年10月に夜の動物園として1日夜間開園したこともあって対前年度比104.9%と増加した。そのほか「文化の森総合公園」が対前年度比99.3%、「阿波おどり会館」も同99.4%とほぼ横這いとなっているが、平成16年度中に廃止されることとなっている「とくしま体験館」が同86.9%と減少した。
 板野・藍住周辺では、昨年7月にオープン2年目を迎え人気が一段落したことがうかがえる「あすたむらんど徳島」が対前年度比85.3%と減少し、「藍の館」も同92.5%と減少した。
 県南部では、「うみがめ博物館」が対前年度比100.2%と横這いであったが、「太龍寺ロープウェイ」は同91.4%と減少した。
 県西部では、秘境ムードを売り出している「祖谷のかずら橋」が対前年度比118.1%と好調であった。一方、「ラピス大歩危」内の有料施設である「石の博物館」では、対前年度比97.2%とやや減少した。

(3)愛媛県
 前年度に比べ、増加施設が9カ所、減少施設が6カ所と増加した施設が多いが、調査施設全体の入込客数合計では、対前年度比2.4%の減少となった。
 松山・道後周辺では、平成15年4月から児童・生徒を無料化し、「子規亭<道後寄席>」などのイベントを実施した「子規記念博物館」が対前年度比108.0%と増加し、「伊予かすり会館」も同102.5%と若干増加した。一方、「松山城ロープウェイ・リフト」が対前年度比89.1%、「市内定期観光バス」は同93.1%と減少し、「とべ動物園」は同98.4%とやや減少した。「道後温泉(旅館組合加盟施設への宿泊者)」は対前年度比100.6%と横這いであった。
 しまなみ海道沿線では、山下清展などの特別展が人気だった「大三島美術館」が対前年度比145.4%、町内で開催された<能島水軍シンポジウム>に合わせ関連展示を行った「能島村上水軍資料館」が同117.9%、「しまなみ海道レンタサイクル」が同103.1%と増加している。一方、「村上三島記念館」は対前年度比84.5%と減少した。
 新居浜周辺では、「マインピア別子」が対前年度比100.4%と横這いで、「愛媛県総合科学博物館」は同97.9%とやや減少した。
 また、南予地方では、個人客の安定した伸びに支えられた「内子座」が対前年度比107.8%と増加し、夏場の長雨の影響を受けたものの2月の梅祭りなどが好評であった「南楽園」が同100.5%と横這いで、「伊達博物館」は同94.4%と減少した。

(4)高知県
 前年度に比べ、増加施設が9カ所、減少施設が6カ所と増加した施設が多いが、調査施設全体の入込客数合計では、対前年度比0.4%減とほぼ横這いであった。
 まず、高知市・桂浜周辺では、平成14年度に1万人ほど落ち込んだ「龍馬記念館」が対前年度比104.9%と増加に転じている。同じく、「桂浜(駐車場)」が同104.7%、「牧野植物園」が同102.1%と増加している。また、「高知城」は対前年度比100.7%の横這いである一方、伊野町の「紙の博物館」は同87.0%と減少が続いている。
 南国周辺では、夜の動物園として2日夜間開園した「県立のいち動物公園」が対前年度比114.9%、「アンパンマンミュージアム」が同102.1%と増加した。
一方、「龍河洞」は微減が止まず対前年度比93.2%と減少し、「西島園芸団地」も同89.9%と減少した。また、平成14年度は増加に転じた「龍馬歴史館」が対前年度比90.9%と同じく減少した。
 平成14年7月1日の土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」開通により入り込み増が期待された県東部では、「モネの庭マルモッタン」が対前年度比で80.0%と減少し、鉄道そのものの人気が誘客に結びつかなかった。
 県西部では、「足摺海底館」が対前年度比105.8%、「四万十川観光開発遊覧船」が同104.7%とそれぞれ増加し、「足摺海洋館」は同100.8%と横這いであった。また、リニューアルオープンした平成14年度には対前年度比193.7%と激増した「四万十川学遊館」は2年目を向かえやや落ち着きを戻した感もあり、同97.2%と減少した。

※留意事項※
 この資料は、特定の観光地・施設の増減を前年度同期と比較したものであり、四国全体の観光入込数を示したものではない。

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観光地等入込・利用状況
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