安全確保・事故防止>船舶の総トン数

　船舶の総トン数は、船舶の個性及び同一性の識別の上で重要な要素であると同時に、船舶の安全設備や乗り組み基準、さらには税金や各種手数料を算定する上で大事な指標として用いられています。
　総トン数とともに船名や船の種類や進水年月日、長さ、幅、深さ、主機関の種類や数などの要目が記載された書類を船舶国籍証書と言い、外航船が入港する場合は税関に必ずこの書類を提示することが義務づけられており、人間でいえばパスポートに当たる重要書類です。
　この総トン数を算定するのが船舶測度官という国の職員で、船舶設計図面だけでなく船舶の各部を詳細に計測することにより正確な数値を出しています。