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福井運輸支局 敦賀庁舎 運航労務監理官

福井運輸支局 敦賀庁舎 運航労務監理官

片山 誠

かたやま まこと

略歴

平成27年04月入局

平成27年04月三重運輸支局 四日市庁舎
海事担当
平成28年04月中部検査部 登録確認調査員
平成29年04月海事振興部 船員労政課
平成30年04月福井運輸支局 敦賀庁舎
運航労務監理官
仕事内容
・日本籍船に対する船員の労働条件、安全衛生等の監査
・船舶運航事業における運輸安全マネジメント評価
・外国籍船に対する船員の資格要件等に関する検査
など

先輩インタビュー

運航労務監理官はどのような業務を行っているのですか?

 港に停泊中の日本国籍の船舶に立ち入り、船員が適切な労働時間で働いているか、安全な航海ができるよう訓練や設備点検を実施しているか、船内で怪我等が発生しないよう労働環境を保っているか等の確認を行います。

 万一、海難事故等が発生した場合は特別監査を実施し、原因を調査し同種の事故が起きないよう船長や船舶所有者に対して指導を行います。事故原因が重大な法令違反の場合には、「特別司法警察職員」として捜査等を行うこともあります。

 また福井運輸支局の運航労務監理官は、外国籍の船舶に対しての監督業務(通称PSC)の業務も行います。

印象に残っている仕事はなんですか?

 日本籍の船舶であっても、乗組員が外国人というケースもあります。

 乗組員が全員フィリピン人の日本籍船に対して実施した監査は印象に残っています。

 外国人船員との会話は英語で行います。言葉が伝わらず、要求した書類がなかなか出てこないといったことや船員法という日本のルールを伝えなければならない場面もありましたが、身振り手振りで伝えたり、上司にサポートしてもらったりして無事にその監査を終えることができました。同時に達成感もありました。

 日本人外国人問わず様々な人から現場の声を聞くことができるのは、この仕事の面白いところだと思っています。

仕事でやりがいを感じることはなんですか?

 国内貨物輸送の約4割を船舶が担っており、また外国との貿易の約99.7%を船舶が担っていることから船舶は日本にとって大変重要な役割を果たしています。石油製品や食料品、あるいは皆さんが普段何気なく使っている日用品なども船舶によって運ばれてきたものかもしれません。

 運航労務監理官の業務は、普段は目にする機会はあまりないかもしれませんが、船舶の事故や災害を未然に防止し、船舶の安全な運航を支えているとても重要な仕事だと考えています。

就職活動中の皆さんへメッセージ

 運輸局に限らず、説明会などで直接職員の話を聞くことは有意義な時間だと思います。私は最初なんとなくという気持ちで運輸局の説明会に参加しましたが、それがなければここにいなかったと思います。入局の動機やきっかけは人それぞれです。どんな小さなことでも将来に繋がることがありますので、積極的に説明会に参加してみてください。

 最後にこのページを見て海事行政の職場で働きたいと思ってくれた方がいたら嬉しいです!

とある1日の業務の紹介

8:30

出勤

メールの確認及び船舶の入港情報を確認します。
入港情報をもとにどの船に対して監査を実施するか上司とミーティングをします。

9:30

午前の業務

車で出動します。事故が起きないよう安全運転で船が着岸している岸壁へ向かいます。

10:00

午前の業務

午前中はセメントを運ぶ日本籍船に対して監査を実施します。乗船し、船長に監査の実施を告げます。書類確認に始まり、機関室など船内巡視を行います。

12:00

昼食

現場へ出た際は外で食事を取ります。お気に入りの店でしっかりと栄養を摂り、午後の業務に備えます。

13:00

午後の業務

午後は外国籍のコンテナ船に対してPSCを実施します。こちらも書類検査に始まり船内巡視を行います。外国人船員に英語でインタビューをしたり実際に操作させて、本船が条約の基準を満たしているかどうか見極めます。

16:00

午後の業務

午前中の船舶監査と午後のPSCの結果をそれぞれデータベースへ入力します。

17:15

退庁

現場仕事は体が資本。しっかり休息をとって、明日に備えます。

所属、職名、内容などは令和2年3月現在のものです。